話し言葉がなめらかに出てこない「吃音」でも、人と話す仕事をしてみたい――。そう願う若い世代に向けて、働く吃音の当事者が職場での経験を紹介する催しが大阪市内であった。「うまく話せなくても、周りは受け入れてくれた」と、来場者の不安を取り除こうとする声が聞かれた。
吃音の当事者が職場での経験を紹介
10月上旬、大阪市淀川区の会議室で開かれた「吃音しごと博」。公務員や教員などの社会人、グッズショップでアルバイトをする大学生がそれぞれのブースで参加者を迎えた。全員が発話障害の一つである吃音を抱えている。
ブースを出した山本愛樹さん(35)は、滋賀県内の市役所で働いている。吃音があると職場には正式に伝えていないものの、同僚と話すときに言葉が途切れても遮らずに聞いてもらえているという。
「話すのが苦手だから外そうという配慮はない」
市営住宅の管理運営を担当し、市民とのやりとりも多い。「話すのが苦手だから外そうという配慮はない。良い意味で公平です」。仕事のしやすさにつながっていると話す。
だが、勤務中に市民などに謝る場面もあるという。吃音があると職場には正式に伝えていないものの、同僚と話すときに言葉が途切れても遮らずに聞いてもらえているという。