糖尿病薬マンジャロ、ダイエット目的の使用に注意喚起 日本肥満学会が声明
糖尿病薬マンジャロ、ダイエット目的使用に注意喚起 学会声明

日本肥満学会は3日、糖尿病治療薬マンジャロなどを急激な減量や過度な食事制限のために使用すべきではないとする声明を発表した。ダイエット目的での使用が広がっていることを受け、薬の使用により嘔吐や腹痛などの健康障害につながるリスクがあると訴えた。声明は5日にホームページで公開される。

ダイエット目的の不適切使用が問題視

糖尿病や肥満症の治療薬の一部には食欲を抑制する効果があり、特に糖尿病治療薬マンジャロはダイエット目的での不適切な使用が問題視されている。

薬を使って急激に減量すると、脂肪の分解が進んでケトン体という物質が増え、嘔吐や腹痛に加え、吐き気や倦怠感を起こす。意識障害や息苦しさなど命にかかわる場合もある。学会によると、最近では肥満症や糖尿病でない人で、こうした健康障害を起こすケースが報告されるようになった。

健康への悪影響と適切な減量の検討を

声明では、過度な食事制限のための薬の使用について、健康への悪影響を示したうえで、やめるべきとの考えを示した。そもそも減量が適切かどうか考えることも促している。

薬を使う人には、ケトン体が増えたときの健康障害の症状が現れた際は、薬の使用と食事制限をやめ、医療機関の受診を検討するよう呼びかけている。声明をとりまとめた小川渉・神戸大特命教授は記者会見で「食事制限には健康上のリスクがあることを考えてほしい」と語った。