成績急降下は「伸びてる」証拠?学力向上のサインと塾選びの難しさ
成績急降下は伸びてる証拠?学力向上のサイン

子どもの成績が急に下がったとき、保護者は焦りがちだ。しかし、一般財団法人ドラゴン桜財団代表理事で「ドラゴン桜2」編集担当の西岡壱誠氏は、その瞬間こそ「本当に伸びている途中」かもしれないと指摘する。

昔と今の社会問題の違い

西岡氏によれば、昔の社会科の問題は「この事件が起こったのは何年ですか?」という年号を暗記すれば答えられる形式が主流だった。しかし、現在の問題は「この資料を読み取って、なぜこの年にこういうことが起こったのか、考えて答えなさい」という思考力が求められるものに変わっている。

この変化により、知識量が多い子どもほどかえって正解に迷うケースが増えているという。例えば4択問題で、知識の浅い子どもは「これしか知らないから」と即答できるが、知識が増えてくると「この前の年に別の出来事があったから、その影響でこの選択肢も正解では?」などと複数の可能性を考え始める。

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知識が増えるほど「迷う」現象

西岡氏は「知識は増えるほど迷う」と説明する。知識が増える途中の段階では、見える可能性が増えて選択に迷い、結果としてテストの点が取れなくなることがある。これは子どもがサボっているわけでも、塾が悪いわけでもなく、頭の中で本格的な組み替えが起きている途中だからだという。

この組み替えが完了すると、「知識が多いからこそ迷わず筋のいい選択肢を選べる」状態に到達し、点数がジャンプする。つまり、成績が下がっている時期は「伸びる前の準備期間」とも言える。

だから「塾選び」は難しい

この現象は塾選びにも影響を与える。点数が下がっているからといって塾を変えたり、勉強方法を頻繁に変えたりすると、組み替えのプロセスが中断されてしまう恐れがある。西岡氏は「塾選びは難しいが、一時的な成績低下に一喜一憂せず、長期的な視点で子どもの成長を見守ることが重要」と述べている。

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