推薦入試対策は高1・高2から?評定平均と経験の積み重ねが鍵に
推薦入試対策は高1・高2から?評定平均と経験の積み重ねが鍵

大学の推薦入試(総合型選抜・学校推薦型選抜)では、高3になってからの対策だけでは不十分な場合がある。高1・高2の成績や経験が評価材料となるためだ。『総合型選抜・学校推薦型選抜の新しい教科書』(孫辰洋著、中山芳一監修/SBクリエイティブ)から、その理由と対策のポイントを紹介する。

評定平均は高1・高2の成績で決まる

学校推薦型選抜では、出願条件として評定平均が設定されている場合が多い。この評定平均は、高3だけで突然つくれるものではない。秋の出願時点で使えるのは、多くの場合、高1・高2の年間成績と、高3の1学期までの成績だ。つまり、受験直前に少し頑張っただけでは、条件そのものを満たせない場合がある。

評定が高いことで、そもそも受けられる大学・学部の選択肢が増える。逆に、高1・高2の段階で定期テストや提出物を軽く見てしまうと、後になって「受けたいのに出願できない」という事態が起こりうる。

経験の積み重ねが志望理由書の素材に

推薦入試では「なぜ、この大学に行きたいのか」「なぜ、この学部で学びたいのか」「将来どういうことをしたいのか」といった問いに答える必要がある。高3の夏に推薦を思い立っても、ボランティアや探究活動、資格取得、読書、調べ学習などを短期間でゼロから厚みを出すのは簡単ではない。

推薦入試に強い人は、高1・高2の頃からの経験が少しずつ積み重なっていて、その流れの中で「自分はこういうことに関心がある」と語れる人だ。選考で見られているのは、高3という「瞬間」だけではなく、そこに至るまでの時間である。

高1・高2も高3も、今からできること

高1・高2の人には、「今やっていることは、全部あとでつながる」と伝えたい。部活、委員会、読んだ本、日々見ているニュース、友達との議論などは、すべて将来の志望理由書の素材になりうる。

高3の人には、「今からでも整理はできる」と伝えたい。新しい経験を積み足す時間がなくても、これまでの経験を丁寧に振り返り、意味づけし直すことは可能だ。推薦入試では、経験の量だけでなく、その経験をどう理解しているかも問われる。

近年、大学入試において推薦合格者の割合は半数を超え、今後7割になるともいわれている。本書では、推薦合格者5000人分のデータを分析し、「自己理解」「社会読解」「自己展開」の3つを軸に、人生年表の作成や100の自問自答ワークを通して、志望理由書・小論文・面接の対策につなげるロードマップを解説している。