公明党の岡本三成代表は3日の就任会見で、自身の政治活動について「挫折しかありません」と振り返り、「言い過ぎですけれども…」と述べつつ、反省を次の挑戦につなげる姿勢を示した。米金融大手に勤めていた際に「社長賞」を受賞した経緯を問われると、「私個人がすごい実績を上げたわけではない」と仲間への感謝を口にした。米中枢同時テロを目の当たりにして政治を志した経験も明かした。
「いい仲間に恵まれた」と振り返る
岡本氏によると、米シティバンク時代に社長賞を1回受賞した。担当していた日本の商社がカナダで手掛けるショッピングモールの事業が、不動産不況で厳しい状況に陥った際、金融指標を用いて事業の存続を支えた取り組みが評価されたという。雇用や地域のサービスを守ることにもつながったと説明した。
「その顧客の担当者がたまたま私だったので、代表して社長賞を受けた。私個人がものすごい実績を上げたということではない」と振り返り、「いい仲間に恵まれて、いい仕事をすることができ、たくさんの思い出を作ることができたのは素晴らしかった」と語った。
テロ目撃が原点、法の支配を訴える
政治を志した原点の一つには、2001年9月11日の米中枢同時テロの経験を挙げた。当時、ニューヨークのゴールドマン・サックス本社で勤務しており、2機目の飛行機が世界貿易センタービルに突入する場面を目撃したという。
ビルが倒壊し、砂煙から人々が逃げる当時の映像について「あの中で走って逃げている中の私は一人なんです。生きているのが本当に奇跡で」と述べた。たまたまその場にいたという理由で命を奪われる現実に接し、「あのようなことが二度と行われないような、法の支配が世界の潮流になるような社会をつくりたい」と考えたという。2011年に公明党から立候補を打診された際も、この経験が強くよみがえったと振り返った。
日本の潜在力、代表としての決意
もう一つの原点には、国際金融の現場で感じた日本の潜在力を挙げた。人材、資金、技術の力がありながら、十分に生かす環境が整っていないとの問題意識から、「日本が本来持っている力を具現化していく役割を担いたい」と考えたと説明した。
その上で、代表就任について「原点もしっかり確認しながら、地方議員の皆さんと協力して政治を前に進めていきたい」と強調した。