不登校の児童生徒の学びの場として奈良県が設置した公設フリースクール「ならコネクト」が開設から1年以上を迎え、インターネット上の仮想空間「メタバース」を活用したオンラインスクールでの活動を通じて、対面指導や学校復帰につながる児童生徒が出てきている。
オンラインスクール「Cocoroキャンパス」の仕組み
昨年6月に開設されたオンラインスクール「Cocoroキャンパス」は、登校や外出が難しく、フリースクールにも通っていないなど、支援機関につながっていない公立の小学5年から中学3年を対象としている。昨年度は中学生33人、小学生13人が登録した。
キャンパス内ではライブ授業が行われるほか、個別の相談ブースや複数人で会話できる談話室も設けられている。児童生徒は自宅のパソコンなどからアバター(分身)を操作して授業を受けたり、電子書籍で自由に読書したりできる。カメラやマイクをオフにして参加でき、アバターを操作することで心理的ハードルを下げることにもつながっているという。
県教委が直接運営する特徴と成果
委託ではなく、県教育委員会が運営しているのも特徴だ。授業は教員が行い、担当する児童生徒も決まっているため、様子を見て声をかけ、学校や保護者と緊密に連携する。児童生徒は自分のペースでリズムを作り、希望する進路を実現する子もいる。
保護者からは「子どもがキャンパス内でのことを報告してくれるのが涙が出るほどうれしかった」といった声も寄せられている。
今後の支援と相談窓口
担当者は「不登校が長期化すると、どこに相談すればよいのか悩む人も少なくない。不登校支援に様々な窓口を用意しているので、一人で悩まず相談してほしい」と呼びかけている。
教育相談は「あすなろダイヤル」(0744・34・5560、平日午前9時~午後5時)で受け付けている。児童生徒からの相談はメールやLINEでも受け付ける。



