明星大(東京)と宮崎国際大(宮崎市)の学生計6人が7日、宮崎市下北方町の県立平和台公園で、戦争に関連したフィールドワークを行った。同公園内の平和の塔の歴史や背景を学び、戦争の記憶を伝える大切さへの思いを新たにした。
授業の一環として実施
フィールドワークは、戦争をどのように継承するかをテーマにした明星大の授業の一環。両大の教員らでつくる「みやざき未来の平和台ミュージアム・プロジェクト」と、塔の歴史の調査などを行っている市民団体「『八紘一宇』の塔を考える会」が支援して実施された。
塔の歴史と背景
考える会によると、塔は高さ約36メートルで、日中戦争のさなかの1940年に建造された。正面中央に刻まれた「八紘一宇」は当時のスローガンで「世界を一つの家にする」という意味があるとされる。戦後、平和の塔という名になった。
学生たちは、考える会のメンバーから、建造に使われた石の一部は当時、日本が植民地支配をした台湾や朝鮮半島などから調達されたといった説明を聞きながら、塔や周辺を見学した。明星大人文学部3年の学生(20)は「被害だけでなく、日本も加害したという歴史も伝えないといけない」と感想を述べた。
平和の継承への思い
考える会のメンバーへのインタビューも行い、土岐宗春副会長(82)は「歴史の事実を正しく知り、戦争をしないためにどうしたらいいかを考えてほしい」と話していた。
県は2033年の置県150年に向け、同公園などを大規模リニューアルする構想を示している。同プロジェクトは塔の背景を理解できる展示・解説施設がないとし、平和ミュージアムの整備を訴えている。



