成績が下がる時期こそ、成長のチャンス
お子さんの成績が急激に下がったとき、多くの親は焦って塾を変えたり、勉強方法を変えさせたりしがちです。しかし、一般財団法人ドラゴン桜財団代表理事で「ドラゴン桜2」編集担当の西岡壱誠氏は、その瞬間こそが本当は子どもが最も「伸びている」途中かもしれないと指摘します。
西岡氏によれば、点数だけに注目するのではなく、勉強の中身に変化が見られるかどうかが重要だといいます。具体的には、以前より自分から「これってなんでこうなるの?」と質問することが増えた、ノートの書き方が変わった、自分の言葉で説明しようとする場面が増えた、「わからない」と正直に言えるようになった――こうした変化こそが、本当に学力が伸びている子に共通するサインだと西岡氏は説明します。
点数が上がっても「暗記だけ」は長続きしない
逆に、点数だけが上がっている場合でも、それが「答えを丸暗記しているだけ」「言われたことを繰り返しているだけ」であれば、長期的な学力向上にはつながらないと西岡氏は警鐘を鳴らします。表面的な点数向上に安心するのではなく、子どもが本当に理解しているかどうかを見極める必要があります。
「すぐに結果が出ない時期」を親がどこまで信じて待てるかが、子どもの成長を左右する大きな要素です。現代のテストの性質上、点が上がるまでの「平らな時期」や「むしろ下がる時期」は異常事態ではなく、ごく普通の通過儀礼であると西岡氏は語ります。
「地頭がいい」の正体とは
西岡氏は、点数には表れないが確かに伸びている力こそが、世間で「地頭がいい」と呼ばれるものの正体だと述べています。目に見えにくい成長のサインを見逃さず、親が信じて待つ姿勢が、子どもの未来を大きく変える可能性があります。
「点数が下がった」と焦る前に、いったん深呼吸して、お子さんの勉強の中身を見てあげてほしい――西岡氏はそう呼びかけています。そこには点数には表れない、確かな成長のサインが隠れているかもしれません。



