成績が下がるのは「伸びている」証拠?
お子さんの成績が急に下がったとき、多くの親は焦ります。しかし、一般財団法人ドラゴン桜財団代表理事で『ドラゴン桜2』編集担当の西岡壱誠氏は、「その瞬間こそ本当は一番伸びている途中かもしれない」と指摘します。
現代のテストでは、勉強時間と点数は比例しません。西岡氏によると、10時間勉強しても点数はほぼ上がらず、30時間でも変わらない。ところが50時間勉強したあたりで、突然20点ほど跳ね上がる「階段状」の上昇が見られるといいます。
なぜ勉強時間が増えても点数が下がるのか
さらに厄介なのは、この「平らに見える時期」に、点数がむしろ一度下がるケースが頻繁に起こることです。「一生懸命勉強しているのに下がるなんて」と思われるかもしれませんが、現場では普通に観察される現象です。
そして、この点数が下がる時期は、塾に通い始めて3カ月ほどのタイミングと重なるため、保護者からの相談が増えるのだそうです。
西岡氏は、点数が下がる理由をわかりやすい例で説明しています。学習内容が「わかったつもり」から「本当にわかる」に変わる過程で、一時的に混乱が生じ、それが点数の低下として現れるのです。
学力が伸びているサインを見極める
では、どのようなサインがあれば学力が伸びていると判断できるのでしょうか。西岡氏は、以下のポイントを挙げています。
- 間違えた問題に対して、なぜ間違えたのかを説明できるようになる
- 以前は解けなかった問題の解き方の「糸口」が見えるようになる
- 勉強中に「あれ?」と疑問を持つ回数が増える
これらの変化は、表面的な点数にはすぐに反映されませんが、長期的な学力向上の重要な兆候です。
塾選びで迷ったときの判断基準
「塾迷子」にならないためには、短期間の成績変動に一喜一憂せず、長期的な視点で子どもの成長を見守ることが大切です。西岡氏は「点数が下がったときこそ、子どもが新しいステージに進むための準備をしている証拠。焦らずにサポートしてほしい」とアドバイスしています。



