早明浦ダム貯水率0%の危機、香川県は減圧給水で対応 四国の水がめ18年ぶり
早明浦ダム貯水率0%危機、香川は減圧給水 四国の水がめ18年ぶり

「四国の水がめ」と呼ばれる早明浦ダム(高知県)の貯水率が、18年ぶりに0%になりうると予想されている。早明浦ダムを重要な水源とする香川県は、かつて渇水時に過酷な断水を経験したが、現在は一部での減圧給水にとどまる。「命の水」をめぐる四国の開発史をたどった。

「平六渇水」の記憶

1994(平成6)年の夏、香川県民は水不足にあえいでいた。梅雨にほとんど雨が降らず、猛暑が続き、のちに「平六(ヘイロク)渇水」と呼ばれた。

県内の山間部を除いて大半で断水となり、高松市民は7月中旬から1カ月間、1日19時間の断水をしのいだ。水道が使えるのは午後4時からの5時間だけ。当時の朝日新聞は渇水対策に腐心する姿を連日伝えている。

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市民は飲料水を求めて徳島県まで買い出しに行き、市は小学校に給水所を設置したり、下水処理水をトイレ用に開放したり。県内で農業用水も制限されたため、水を奪い合わないよう徹夜でため池の見張り番をし、果てには雨乞い踊りもしたという。

水源としての早明浦ダム

早明浦ダムは75年に運用を開始しており、19時間断水が始まった日の香川版は貯水率16.3%と報じている。ダムの貯水率減少の影響は生活にそのまま表れた時代だった。

温暖少雨の瀬戸内海式気候に属し、古くから渇水に悩まされてきた香川。県土面積に対する密度で全国1位となる約1万2千カ所のため池が、その歴史を物語る。

吉野川の上流域にある早明浦ダムは、「利水」と「治水」の両方を担う多目的ダムで、63年に建設省(現国土交通省)が建設事業を始めた。四国の水不足解消(利水)と、利根川、筑後川と並び、日本の暴れ川3兄弟として知られ、流域に繰り返し洪水被害をもたらした吉野川(別名・四国三郎)の治水を目的にした多目的ダムだ。独立行政法人「水資源機構」の前身組織である「水資源開発公団」が建設省から工事を引き継いだ。

建設予定地の大川村

建設予定地の高知県大川村では、ダム建設に伴う移転などがあったとみられるが、詳細は記事の続きで報じられている。

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