朝日新聞のデータ分析チーム(メディア研究開発センター)は、2016~2025年の解析雨量を分析した。解析雨量は、気象庁が雨量計や気象レーダーをもとに、雨量を1キロ四方の地点ごとに推計したものだ。
気象庁によると、1時間80ミリ以上は「猛烈な雨」とされ、恐怖を感じるほどとされる。10年間で全国の12.5%にあたる約4万7千の地点で降り、延べ約7万回を数えた。
半数は1時間前30ミリ未満
その1時間前の雨量を調べると、5割が30ミリ未満だった。20ミリ以上~30ミリ未満は、傘を差していてもぬれるような「強い雨」だ。ただ、多くの人は災害が迫っているとは感じにくい。そうした雨が1時間後には、2.5倍を超える豪雨となっていた。
20ミリ未満の雨が、豪雨化したケースも3割を超えた。
千葉豪雨でも同じ傾向
こうした雨の急変は、13人の死者が出た8月の千葉豪雨でも同じ傾向だった。目の前の雨から危険を感じとれずに、屋外を移動して豪雨の被害にあう恐れがある。
解析雨量の記録は、気象データの配信サービス「お天気データサイエンス」を運営する日本気象株式会社(大阪市)から提供を受けた。
雨の急変について、日本気象の気象予報士、桜井渓太さんの解説はこうだ。記事の後半では、雨の急変のメカニズムと命を守る備えについて解説している。
雨を降らせる積乱雲は、風に…