行楽シーズンを迎え、山々を彩る紅葉の便りが気になる時期になってきた。春の雪解けが遅く、木々の芽吹きが遅い年ほど、高山帯では紅葉が鮮やかになるという研究結果を、国立環境研究所と森林総合研究所(ともに茨城県つくば市)、信州大(長野県松本市)の研究グループがまとめた。
定点カメラの画像を解析
紅葉の時期に関する研究は多いものの、色づきに関する研究や高山帯の調査は少ないという。そこで、研究グループは20年近く前から各地の山に設置されている定点カメラの映像を使って、鮮やかな色と気候との関係について解析を試みた。
北海道の大雪山旭岳と富山県の北アルプス室堂、長野県の中央アルプス極楽平の3地域を対象に、鮮やかな赤に染まるウラジロナナカマドや黄色になるダケカンバ、ミネカエデなどの樹林を含む10カ所ずつを設定し、1時間に1枚撮影した写真を解析した。
雪解けと展葉日が遅いほど色づき強く
紅葉の色や鮮やかさを数値化し、気温や日照時間、降水など様々なデータと比較した。研究グループでは春に雪解けした日や木々が芽吹いて葉が広がり始める「展葉日」に注目したところ、雪解けと展葉日が遅いほど、紅葉の色づきが強く、展葉日が早いほど色づきが弱くなる傾向がみえた。
紅葉らしい色の変化がほとん…この記事は有料記事です。残り365文字