エトナ山噴火で観光客殺到、地元ガイドが軽装や単独登山に警告
エトナ山噴火で観光客殺到、ガイドが軽装登山に警告

イタリア・シチリア島にある欧州有数の火山、エトナ山でここ数日間、噴火が続いている。降灰の影響でカターニア空港では運航の乱れが発生し、地元メディアによると8日以降にキャンセルとなったフライトは数百便に上る。

溶岩一目見ようと観光客が殺到

そのような中、エトナ山には山の斜面を流れる溶岩を一目見ようと、数多くの観光客が押し寄せており、地元ガイドらは不安を隠せない様子だ。噴火する火山を間近で見る夜間ハイキングを主催するツアー会社には、問い合わせが殺到している。

地元ガイドのダニエレ・ペリチェッリさん(41)はAFPの取材に「みんな溶岩流を見たがっている。唯一無二のこの美しさに引きつけられているようだ」と語った。ペリチェッリさんのグループ「ガイド・エトナ」は、毎晩数十人の観光客を火山へ案内しているが、現在は1日あたり約300件の問い合わせがあり、これは例年の3倍ほどだという。

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安全な火山という認識に警鐘

エトナ山について、地元ガイドのエルネスト・マリア・マグリさんは、比較的安全に観察できる「観光客向けの火山」だとし、そうした理由から多くの人が興味を示すのだと話す。エトナの噴火は珍しくない。それでも溶岩を見るために地元住民も山を登ってくると言い「時に、人々が無秩序に群がる」のだと話した。

こうした登山者の多くは、ガイドに頼る気がないか、あるいは何らかの理由でガイドを利用せず、それぞれの判断で山に入るという。

単独行動の危険性と当局への警告

ガイドのペリチェッリさんは、この現状を危惧している。最近の火山の状況は不安定だったとした上で、山を熟知した人と一緒に入ることが必要だったと強調。単独行動には危険が伴うと指摘した。また、「毎晩最大2000人もの人が登ってきており、ルートは超満員だ。昨日もビーチサンダルを履いている人を見かけた」と述べ、当局に対してより警戒を強めるよう呼びかけた。

ツアー事業者によると、現在の規則では観光客は単独で標高約2400メートルまで登ることができるが、それより上に行くにはガイドの同行が必要となっている。山の標高は3324メートルだ。イタリアの市民保護局は、エトナ山に対して緑から赤までの4段階のうち2番目となる「黄色警報」を発令しており、これには頻繁な噴火や爆発の可能性が含まれる。

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