最大震度7の激しい揺れが襲った熊本県内では、29日午後2時現在、計65の医療機関が停電や断水などの被害を受けた。搬送者の受け入れや通常の診療が困難になり、患者を他の病院に移す「病院間搬送」も相次いだ。
希望ヶ丘病院などで患者移送
震度6弱の揺れで停電や断水に見舞われた御船町の希望ヶ丘病院は、患者の体調を考慮し、症状が重篤だったり、家族の引き取りが難しかったりする入院患者128人を、複数の病院に移送した。地震で不安を感じて泣き出す患者もいたという。小柳勇人事務次長(52)は「他の医療機関の協力があってこそ。助けられてよかった」と感謝していた。
厚労省が保険診療の柔軟対応を指示
被災者の受診を巡り、厚生労働省は、被災者がマイナ保険証や資格確認書を持たずに避難している可能性もあるとして、自治体に対し、医療機関の窓口で提示できなくても保険診療を受けられることを周知するよう伝えた。氏名や住所などで本人確認ができれば、受診できるようになる。



