埼玉県川島町が、サクラやモモ、ウメなどのバラ科樹木を枯らす特定外来生物クビアカツヤカミキリ(通称・クビアカ)の駆除を促すため、1匹当たり100円の奨励金を導入したところ、1か月半で目標の7万匹を達成した。町の担当者は「卵を産む前のメスも多く含まれ、被害を減らせた」と胸をなで下ろしている。
背景と駆除の経緯
同町では2024年に初めてクビアカの侵入が確認された。幼虫は樹木内部に入り込んで食い荒らし、枯死させる。県によると25年度の被害は、同町を含む県内56市町村で確認された。川島町は6月1日、駆除の協力要請を始めた。
奨励金の特徴と成果
奨励金の特長は、駆除場所を同町に限定せず県内全域とし、県内在住者が駆除した成虫を町役場の農政環境課に持ち込めば、その場で奨励金を交付する点だ。7月16日には約200匹を持ち込んだ人がおり、そのうち約170匹分で駆除総数は目標の7万匹(予算額700万円)に達し、奨励金は打ち切りとなった。
駆除された地域と効果
クビアカが駆除された場所は6月末までの集計分で、鴻巣市の約7000匹が最多。熊谷市の約3500匹、本庄市の約1600匹、深谷市の1100匹など県北が多かった。秩父市や草加市なども合わせ、22市町に及んだという。
町農政環境課の担当者は「駆除され持ち込まれた個体には、おなかに卵がぎっしり詰まったメスもいた。メスは数百個を産卵するとされ、多くの被害を未然に防ぐことができた」と話している。



