ハリケーン「イサイアス」が9日夜、カテゴリー2の勢力で米南部フロリダ州北西部に上陸した。米国立ハリケーンセンター(NHC)が発表した。今季の大西洋ハリケーンシーズンで初のハリケーンとなる。
上陸と警戒情報
NHCは「イサイアスはフロリダ州デスティン付近に上陸した」と発表し、「命に関わる高潮がメキシコ湾岸を襲い、危険な暴風や鉄砲水が内陸部に広がっている」と警告した。
イサイアスの最大風速は秒速約46メートル。ニューオーリンズ南方のミシシッピ川河口からフロリダ州のスワニー川にかけてのメキシコ湾岸では高潮が予想されている。
住民避難とエネルギー生産への影響
沿岸部では住民への強制避難命令が出され、店舗なども休業を余儀なくされた。今季は記録的なエルニーニョ現象の影響で大西洋でのハリケーンの発生が抑えられていたが、イサイアスは気候変動による記録的な高温となったメキシコ湾の海水からエネルギーを得て急速に発達した。米本土に上陸したハリケーンとしては2024年の「ミルトン」以来となる。
イサイアスはメキシコ湾の石油・天然ガス生産にも影響を及ぼし、海上の生産施設や掘削装置から作業員が避難した。海洋鉱物管理局(MMA)によると、9日時点で同地域の石油生産の約71%が一時停止し、日量約150万バレルの供給が失われた。天然ガス生産も約59%が停止した。