山口県警は今年上半期(1~6月)に県内で発生した交通事故の死者数が21人に上り、昨年の同期間から6人増加したと発表した。死者数は過去5年で最も多く、車線のはみ出しによる事故が目立つことから、県警は脇見運転などへの注意を呼びかけている。
下関市で交通安全を呼びかけ
8月下旬、下関市のゆめシティ1階で、県警下関署の警察官や交通ボランティアら約30人が買い物客に「死亡事故の件数が増加しているので、歩行の際や運転中は気をつけてください」と語りかけた。
県内の交通死亡事故件数は、2024年は上半期で19件となり、年間では51件だった。25年は年間で29件と減少していたものの、今年は6月末までで25年の半数を上回っている。
はみ出し事故が倍増
県警交通企画課によると、事故の多くは脇見運転が原因となっているという。車が車線から外れる「はみ出し事故」による死者数は、今年上半期は11人で、25年の同時期の5人から倍増。中央線をはみ出すなどして発生した正面衝突事故の死者数は、昨年の同期間から6人増加している。
事故を起こした運転手の年齢を見ると、高齢者層よりも壮年者層が多く、同課の担当者は「スマートフォンの操作をしながらでの脇見運転などで、車線をはみ出したケースが起きているのではないか」と分析。県警は周知活動などを通じて、「ぼんやりしない」「脇見しない」「居眠りしない」「スマホを使用しない」の「コースアウト4(し)ない運動」を呼びかけている。
県警が安全運転を呼びかけ
同課の松田中(あたる)課長補佐は「発生している死亡事故の多くは、漫然とした状態での運転や脇見運転などの人的な部分が要因となっている。初心を忘れずに安全運転を心がけてほしい」と話している。



