和歌山県は、令和7年度の野生鳥獣による農作物被害額が約2億2300万円となり、記録が残る平成10年以降で過去最低となったことを明らかにした。イノシシの伝染病の発生や、捕獲数の増加が影響したとみられる。
被害額は前年度から約10%減少
県によると、農作物への被害は6年度の約2億4700万円から約10%減少した。例年、イノシシによる被害が最も多く、平成28年には約1億6930万円の被害があった。令和7年度の被害は約7630万円で、平成28年度から半分以下となり、令和6年度からは約1500万円(16.5%)減っている。
2年度からイノシシや豚の伝染病である「豚熱」が発生していることや、6年度に有害鳥獣として1万1089頭(前年度比37%増)が捕獲されたことで、イノシシの個体数が減り、被害減少につながったとみられる。
シカやサルなど他の鳥獣の被害も
イノシシ以外の被害は、シカが約5020万円、サルが約3780万円、カラスやヒヨドリなど「その他」が約3680万円、アライグマが約2120万円だった。
被害作物は、果樹が72%と7割以上を占めた。このほか、野菜が15%、水稲が7%だった。
市町村別では、田辺市が約3660万円で最多。有田川町の約2670万円、湯浅町の約2080万円、紀の川市の約1960万円が続いた。
クマの被害は確認されず、県は目標を設定
全国的に問題となっているクマによる農作物への被害は確認されなかったが、養蜂で巣箱を荒らされるなどの被害があったという。
県は8年度までにイノシシによる被害を9000万円以下、シカによる被害を2900万円以下、サルによる被害を2900万円以下とする目標を設定し、対策を進めている。



