岡山県は8日、養殖カキのへい死リスクを知らせる独自の注意喚起基準で、最も危険性の高い「厳重警戒」を発令した。この基準は昨シーズンに養殖カキが大量死したことを受けて、今年6月から運用を開始しており、「厳重警戒」が発令されるのは初めて。生産者には9日に通知された。
昨シーズンの大量死を受け新基準を運用
昨シーズンに起きた大量死は、高水温や少雨で海水の塩分濃度が高くなったことなどが影響したとみられている。岡山県は原因究明のため、6月に備前市と瀬戸内市へ水温と塩分濃度を測定できる機器を設置し、24時間計測、30分ごとに記録してきた。
基準は「注意」「警戒」「厳重警戒」の3段階で、水温や塩分濃度が一定水準に達すると発令される。8月19日には「警戒」が発令され、その後、1日の平均水温が28度を超えた日数が30日以上あり、2週間平均の塩分濃度が基準値を超過する「厳重警戒」に達した。
生産量は過去5年平均の約4割に
岡山県によると、昨シーズンのカキ養殖の生産量は1170トンで、過去5年平均の約4割に落ち込んだ。現在の水温と塩分濃度は平年より高いものの、大量へい死が起きた昨年よりは低いという。
岡山県は生産者に対し、「養殖いかだのカキの状態を確認するほか、沖出しの時期を調整するなどの対策をしてほしい」と呼びかけている。



