太平洋戦争中の山口県宇部市内の犠牲者を追悼する献花式が3日、宇部市福祉ふれあいセンターで開かれた。遺族らが献花し、平和を祈った。
宇部市の戦争被害
同市は1945年4~8月に8回の空襲を受け、市街地は焼け野原となり、300人以上の死者・行方不明者が出た。献花式は市が2015年から毎年この時期に主催している。
遺族会会長の訴え
式では、市連合遺族会の岩村誠会長が「世界ではいまだに紛争が絶えず、今も多くの人々の命が失われている。到底容認することはできず、即時の戦争終結を強く求める」と述べた。その上で「戦争の記憶が風化する中、二度と我々のような戦没者遺族を出さないためにも、戦争の悲惨さ、平和の尊さをより一層訴えていかなければならない」と語った。
参列者の思い
その後、参列した遺族ら約30人が献花台に花をたむけた。陸軍に所属していた父を失った同市厚東の井上春彦さん(82)も参列。井上さんによると、父・夏樹さんは1945年5月にフィリピン・マニラで戦死した。遺骨は返らず、墓には生前残した髪や爪が納められているという。井上さんは「戦争がなくなって平和な世界が訪れることを願っている」と話した。



