鹿児島県西之表市の馬毛島で進む自衛隊基地建設を巡り、地元漁協が防衛省から漁業制限期間の延長申し入れを受けていたことが、同漁協への取材で分かった。工期が約3年間延長されたことに伴う措置で、防衛省は約4億9000万円の漁業補償を提示している。
漁業制限期間を2031年3月末まで延長
県漁業協同組合種子島支所によると、馬毛島東側海域を対象とした漁業制限期間について、防衛省側から8月5日に延長の申し入れがあった。現在の制限期間は2027年11月までとされているが、今回の申し入れでは2031年3月末まで、約3年4か月間の延長が提案されている。
組合員約400人に同意書を配布、今月10日が提出期限
漁協は組合員ら約400人に同意書を配布し、提出期限は今月10日としている。3分の2以上の同意が得られれば、臨時総会を開いて可否を判断する方針だ。
工期延長の背景とこれまでの経緯
同基地の建設は2023年1月に着工。同年2月、地元漁協は防衛省から提示された2027年11月までの漁業制限や約22億円の漁業補償などに同意していた。防衛省は2024年9月、完成時期が人手や資材不足の影響で、従来の2027年度頃から2030年3月末に遅れる見込みだと発表している。



