いわき市でアンダーパスが冠水し、車内の女性が死亡した事故を受け、同市は15日、再発防止策を発表した。当面の対策として、事故現場のアンダーパスで冠水前から予防的な通行規制を実施するほか、市が管理する全てのアンダーパスの安全対策を検討する緊急対策チームを発足させる。
現場のアンダーパスで事前通行止めを実施
いわき市は、事故が起きた同市鹿島町米田のアンダーパスについて、早急な対策が必要と判断。レベル3大雨警報の発表や、1時間雨量が30ミリ(予測含む)などで通行止めとする。
7日の大雨以降は通行止めとしているが、17日午前9時の再開とともに運用を始める。16日午後には事前通行止めの対象であることを示す看板を設置するなどして周知に努める方針だ。
緊急対策チームを発足、今年度中に最終報告
さらに、市内24か所の市道のアンダーパスについて、効果的な安全対策を検討するチームを近く発足させる。今月下旬にも初回会合を開き、今年度中に最終報告をまとめるとしている。
事故が起きたアンダーパスについて、内田広之市長は「どんな設備がいいのか、速やかに判断していきたい」と話し、優先的に検討する意向を示した。
県管理の7か所でも事前通行規制を導入
県は、県管理のアンダーパス計7か所で予防的な事前通行規制を導入する。15日に須賀川市で開かれた市町村などとの情報連絡会議で明らかにし、同日から運用を開始した。
対象となるのは、福島飯坂線「森合ガード」、福島吾妻裏磐梯線「上野寺ガード」、南福島停車場線「太平寺ガード」、白河羽鳥線「昭和町ボックス」、会津坂下塩川線「JR遠田架道橋」、勿来浅川線「大島ガード」、いわき上三坂小野線「番所下ガード」。雨水がたまりやすく、過去5年間に冠水した事例のある場所を抽出したという。
通行止めの条件は、〈1〉レベル4大雨危険警報の発表〈2〉1時間雨量が50ミリに到達(予測含む)〈3〉道路管理者または警察が判断――のいずれかに該当すれば適用される。人員を派遣してバリケードを置くなどするという。
県は条件を示し、危険性が高まった際には積極的に通行規制して事故防止につなげる。対象箇所が増えることも想定され、分かりやすい注意喚起表示や遮断機設置といった車両進入防止策も強化するとしている。



