北陸豪雨から1週間、田んぼ冠水続く「収穫はもう…」農家悲痛
北陸豪雨1週間、田んぼ冠水続く「収穫はもう…」農家悲痛

北陸地方を襲った8月の記録的な大雨は、収穫直前の稲にも被害をもたらした。石川、富山両県内にレベル5大雨特別警報が発表されてから3日で1週間。田畑の冠水はいまだに引かず、農家は不安を口にする。

邑知潟周辺で約350ヘクタールが冠水

能登半島の付け根に位置する邑知潟(石川県羽咋市)。8月27日未明からの大雨で、潟に注ぐ2河川が決壊し、一帯の農地約410ヘクタールが水につかった。

2日午後になっても、茶色い水に沈んだ圃場の風景はほとんど変わらない。ワラが水につかり、腐ったにおいが漂う。県によると、約350ヘクタールの農地が冠水したまま。ポンプでの排水作業が続いているが、解消の見通しは立っていないという。

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「1週間も水につかったままでは、収穫は難しい」

農事組合法人アグリスターオナガ(羽咋市)が管理する水田も6.5ヘクタールの冠水が続いている。代表の浜田栄治さん(58)は「1週間も水につかったままでは、収穫は難しい」と話す。

水につかった稲穂は、においがついたり、籾から芽が出たりする心配がある。「刈り取り不可となれば、それからの対応も考えなくてはいけない」と声を落とした。

トキ認証米の水田もすべて冠水

邑知潟周辺では5月、本州初のトキ放鳥が実現した。トキのエサとなる生き物が生息する水田が評価されて放鳥地に決定。今季から「トキ認証米」の販売も始まる。だが浜田さんが手がけた認証米の水田はすべて冠水した。「残念だが、トキの定着のためにも継続していきたい」と話した。

富山県では計432ヘクタールの農地が冠水している。

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