奈良県は11日、東吉野村の民家倉庫内にいたクマ1頭を、自治体の判断で発砲できる「緊急銃猟」により駆除したと発表した。環境省のデータによれば、近畿地方でクマに対する緊急銃猟が実施されたのはこれが初めてとなる。
通報から駆除までの経緯
県の発表によると、11日午前7時50分ごろ、東吉野村の住民から「自宅の納屋でツキノワグマらしき動物を目撃した」と村役場に通報があった。警察や地元猟友会が現場を確認したところ、倉庫内でクマを発見した。
村は住民への危害を防ぐための緊急措置として「緊急銃猟」の実施を宣言。同日夕方、麻酔銃を用いてクマを駆除した。
駆除されたクマの特徴
駆除されたクマは全長135センチ、体重41キロのオスで、年齢は10~15歳と推定されている。環境省のデータによると、近畿ではこれまで緊急銃猟の事例はなく、今回が初のケースとなった。
緊急銃猟は、クマなどが人里に出没し、住民に危険が及ぶ恐れがある場合に、自治体の判断で猟銃による駆除を認める制度。近年、全国でクマの出没件数が増加しており、対策の一環として活用されている。



