中国の広範囲で発生した記録的な豪雨による洪水被害で、これまでに17人の死亡が確認された。被災地では8日も生存者の捜索活動が続けられている。一方、今週末には大型の台風9号が中国東部に接近する見通しで、当局は警戒を強めている。
台風10号の猛威
先週末に中国南部に上陸した台風10号(アジア名:メイサーク)は、数十の河川を氾濫させ、貯水池のダムを決壊させるなど甚大な被害をもたらした。これまでに17人が死亡し、多数の負傷者が出ている。洪水に見舞われた地域では、救助隊員ががれきの間を懸命に捜索し、生存者の確認を急いでいる。
水が引き始めた一部の地域では、住民が泥にまみれた家財道具を運び出し、被害の大きさを物語っている。国営通信社の新華社によると、中国当局は食料や雨具、ゴムボートなどの追加の災害救援物資を被災地に緊急送付している。
新たな台風の脅威
被害が拡大する中、新たな台風の脅威が迫っている。大型で非常に強い台風9号(アジア名:バービー)が週末にも中国に上陸する恐れがある。台風9号は6日、グアムおよび北マリアナ諸島付近を通過。米領ロタ島では最大風速約80メートルに達する暴風が吹き荒れ、木々や電柱がなぎ倒され、水道供給も停止した。
気象庁の観測によると、台風9号は10日にも非常に強い勢力で沖縄の先島諸島にかなり接近する見込み。その後、北上を続け、中国中央テレビ(CCTV)は「浙江省と福建省の境界付近」に11日から12日にかけて上陸する可能性があると報じている。
救助活動と今後の対策
被災地では、救助隊が24時間体制で生存者の捜索を続けている。中国軍も投入され、孤立した地域への物資輸送やがれきの撤去作業が進められている。地元政府は避難所を開設し、被災者の受け入れを進めているが、台風の接近に伴い、さらなる避難が必要となる可能性がある。
専門家は、台風9号の進路によっては、既に被災した地域に再び大雨をもたらし、二次災害を引き起こす恐れがあると警告している。中国の気象当局は、沿岸部の住民に対して警戒を呼びかけ、漁船の避難や高潮対策を促している。



