だんだんバス運賃10年超着服か 被害1000万円以上の可能性、2社運行で発覚
だんだんバス運賃10年超着服か 被害1000万円以上の可能性

日本交通(鳥取市)は11日、鳥取県米子市などと共同運行する市循環バス「だんだんバス」の運賃について、社員による着服事案があったと発表した。詳細は「調査中」としながらも、着服は10年以上前から続き、被害総額は1000万円以上に上る可能性があるという。同社は、一部の着服を認めた元社員2人について告訴を検討している。

2社運行の循環コースで収入差が発覚

米子駅を起点に市中心部を周遊する循環バスはコースが三つある。うち一つの「だんだんコース」は、日本交通と日ノ丸自動車(鳥取市)の2社がほぼ同じ本数を受け持っている。

日本交通によると、市が6月30日、日本交通側の運賃収入だけが常に少ないことに気づき、同社に連絡。同社が米子営業所(米子市)の運賃収納室にある防犯カメラを確認するなどした結果、社員2人が、循環バスや路線バスの運賃の着服を認め、7日までにそれぞれ懲戒解雇処分にした。収納室の鍵は社員が自由に持ち出せる環境だったという。

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被害総額は1000万円以上、市と返還協議へ

同社は現在も被害状況の調査を続けており、「被害総額や時期、関係者の数などの特定に至っていない」と説明。一方、日ノ丸自動車との運賃収入の差は10年以上前から続いており、差額は合計で1000万円以上にのぼるという。

日本交通は、循環バスの運行に関して市から負担金を受け取っており、損害分の返還について市と協議する。グループ本社(大阪市)の沢太副社長は11日、米子市内で記者会見を開き、「米子市民の皆様、米子市を始めとする関係諸機関の皆様に対し、心より深くおわび申し上げます」と陳謝した。

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