福岡県柳川市の私立福岡キャリアi(アイ)高(旧杉森高)の教職員らでつくる有志グループは24日夜、記者会見を開き、同校体育館の改修工事現場から有害なアスベスト(石綿)が確認されたことを公表した。高校側は飛散防止などの対策を考えるとしている。
情報公開請求で判明した経緯
グループが情報公開請求で県などから入手した資料によると、改修工事に先立ち、検査業者からアスベスト検出の報告がなされていた。また、独自に破片2個の調査を検査機関に依頼したところ、いずれもアスベストの含有が確認された。
工事中断後の現場の状況
グループによると、同校は2025年9月、体育館の改修工事に着手したが、11月中旬に中断。業者は撤退し、現場には破損した建材が数か所に散乱したままで、生徒や職員、周辺住民にアスベストに関する説明はなされていない。今年5月以降、教員らが安全性と対策について高校側に質問したが、「対応する必要がない、と業者から聞いた」と答えたという。
グループの指摘と高校側の回答
グループの代表は「生徒や住民はアスベストを吸引している恐れがある。業者撤退後も放置を続けている高校側の責任は重大」と指摘した。高校側は取材に「改修業者から看板掲示の必要はないと聞いており、放置していたわけではない。労働基準監督署による指導もあり、飛散防止などの安全対策を考えていきたい」と答えた。