SNS型投資詐欺の被害が岡山県内で深刻化している。今年は7月末までに約14億円の被害が発生し、前年同期比で10億円増と急増する中、岡山市の自営業の女性(66)が4000万円以上の被害に遭い、後悔を語った。
きっかけはインスタグラムの広告
女性は3月中旬、自身のインスタグラムに流れてきた「投資で成功しているので、もうかる銘柄を教えます」という広告をきっかけに、LINEグループに誘導された。当初は「先生」と呼ばれる人物が投資の基本情報を毎日投稿するだけで、ほとんど読み飛ばしていたという。
その後、「アシスタント」を名乗る人物から個別のLINEでお薦めの株の連絡が届くようになり、指示に従って暗号資産の購入分として約700万円を指定先に送金した。
巧妙な手口と偽アプリ
詐欺グループは偽の投資アプリをインストールするよう指示し、操作方法を丁寧に教えたため、女性は「親身になって教えてくれる」と感じたという。偽アプリでは実在する企業の株や資産がグラフで表示され、株価も実際のものと連動しているように見えた。
また、「少しでも外部に漏れると、みんなに迷惑をかける」と口止めされ、女性は家族にも投資のことを明かせなかった。
被害発覚と県警の注意喚起
5月までに4000万円以上をつぎ込んだが、偽アプリ上では資産が2億円を超えていた。出金しようとした際に高額な手数料を要求され、不審に思って被害に気づいた。
県警のまとめでは、県内の1~7月のSNS型投資詐欺の認知件数は98件(前年同期比61件増)で、被害額は約14億700万円。被害者は20~80代と幅広いが、特に40~60代が多く、57件と全体の65%を占める。
県警生活安全企画課は「SNS上の投資話を安易に信用せず、アプリが正規の証券会社のものかなど十分に安全を確認してほしい」と注意を呼びかけている。