たたら吹き秋季操業、雲南市で18回目 鉧取り出し伝統体感
たたら吹き秋季操業、雲南市で18回目 鉧取り出し伝統体感

江戸時代に松江藩の鉄師を務めた田部家による日本古来の製鉄法「たたら吹き」の秋季操業が26、27両日、島根県雲南市の市和鋼たたら体験交流施設で行われた。

伝統技術を体感

事業を手がける「たなべたたらの里」など田部グループの社員約30人と一般参加者12人が作業に臨み、伝統技術を体感した。田部家によるたたら吹きは大正期に途絶えたが、地域振興を目的に2018年に操業を復活させた。現在は春と秋に実施しており、今回で18回目。

炉から鉧を取り出す

26日に火入れ神事を行った後、操業を開始。社員と一般参加者は、1300度以上になった炉の中に、計約700キロの木炭と計約600キロの砂鉄を丸1日かけて交互に投入した。「ノロ」と呼ばれる不純物が溶け出すと、スコップで取り除いた。27日には炉が解体され、重さ120~150キロほどで純度の高い鉄の塊「鉧(けら)」が慎重に取り出された。

参加者の声と今後の予定

参加した広島県東広島市の生活支援サービス業経営の男性(47)は「作業をしていると、たたらの火を燃やす先人たちの姿が思い浮かんだ。貴重な体験になった」と話していた。

秋季操業は10月31日、11月1日にも行われる。一般参加も可能で定員は30人。問い合わせ、申し込みはたなべたたらの里(0854・74・0008)。