特殊清掃会社社長、強盗殺人現場を買い取り子ども食堂に再生
特殊清掃会社社長、強殺現場を子ども食堂に

特殊清掃会社「関西クリーンサービス」の代表である亀澤氏は、約10年前、ある決断を下した。強盗殺人事件が発生した一軒の家を自らの手で買い取ったのだ。その物件は、誰もが敬遠する“事故物件”として扱われていた。しかし亀澤氏は、この場所を子どもの笑顔が集う「子ども食堂」へと生まれ変わらせた。

強盗殺人現場を買い取った理由

亀澤氏は特殊清掃の現場で多くの死と向き合ってきた。ある物件では、共用部の階段で男性が首を吊っているのを発見。ルミノール反応液で調べると、強い血液反応が出た。そこには確かに人が亡くなった痕跡があった。工事中、亀澤氏は自問自答を繰り返したという。「なぜ自分はこの物件を買ったのか」。解体費用は約1000万円近くかかる。更地にしても、事件の事実は消えない。しかし、亀澤氏は考えを変えた。

心理的瑕疵物件に新たな価値を

死亡事故や事件が起きた物件は「心理的瑕疵物件」と呼ばれる。人が恐怖や嫌悪を感じれば、不動産としての価値は下がる。しかし、亀澤氏は「人々のイメージそのものを変えればいい」と発想を転換した。経済的価値を失った場所に、今度は「社会的価値」を生み出す場所へ変える。誰も近づきたがらなかった場所に、子どもたちの笑顔が集まり、地域の人々が自然と足を運ぶ。暗い記憶の残る場所を、地域の温もりが生まれる場所へ——。亀澤氏は“負の象徴”とされる事故物件に新たな役割と意味を与えようとした。

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子ども食堂への転換

「誰も関わりたがらない場所だからこそ、人が集まる場所にしたい。暗い記憶が染みついた場所だからこそ、明るい笑顔で満たしたい」。そう語る亀澤氏は、その物件を子ども食堂として運営することを決意した。現在、この場所は多くの笑顔を集める地域の拠点となっている。

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