2022年に米菓メーカー「三幸製菓」の荒川工場(新潟県村上市)が全焼し、従業員7人が死傷した火災をめぐり、新潟地検は7日、佐藤元保・元CEO(最高経営責任者)ら当時の幹部計4人を業務上過失致死罪で在宅起訴し、発表した。
避難訓練不足や非常口の不周知が判明
事故後の県警の捜査や総務省消防庁の調査で、工場では避難訓練が十分に行われておらず、非常口の周知もされていなかったことが判明。また、過去にもせんべいなどのかすが出火元になった火災が8回起きていたことも分かった。
火災が予見できたのに対策を怠ったなどとして、新潟県警が24年に4人を業務上過失致死傷容疑で書類送検していた。
火災の発生状況と被害
火災は22年2月11日午後11時35分ごろ発生。20代の男性社員2人、60~70代のパート清掃員の女性4人が死亡し、女性社員1人がけがを負った。
消防庁の調査によると、焼き窯の熱で上部に設置された乾燥機が熱せられてせんべいのかすが過熱して発火し、天井の断熱材の発泡ウレタンに引火したとみられる。
遺族の思い
亡くなった伊藤美代子さん(当時68)の長男(48)は、「『責任者が裁かれる日がちゃんと来るのか』という思いもあった。4人全員が起訴されるという最大級の結果になったのはうれしいことだ」と話した。