大阪府河内長野市で8月、包丁を持った男に府警河内長野署の男性巡査部長(32)が拳銃を発砲し、男が死亡した事案で、府警は3日、発砲は適正だったと発表した。男が包丁を持って巡査部長に迫ったため、警察官職務執行法で規定する正当防衛だと判断した。男の尿から覚醒剤の成分が検出され、一連の行動に覚醒剤が影響した可能性があるとみている。
発砲に至る経緯
発表によると、巡査部長は8月4日夜、「男が刃物を所持して暴れている」との通報で駆けつけた同市木戸西町の路上で、近くの無職の男(60)に「包丁を捨てろ、撃つぞ」と警告。約10メートルの距離で上空に威嚇射撃した。男がさらに向かってきたため、約7メートルの位置から包丁を持つ左手を狙って2発目を発射。銃弾は左胸を貫通し、男は搬送先で死亡した。
容疑で書類送検
府警は今月3日、男を容疑者死亡のまま、覚醒剤取締法違反(使用)や公務執行妨害、窃盗などの容疑で書類送検した。男は覚醒剤を使い、8月4日、近くの女性方から盗んだ包丁を巡査部長に向けるなどした疑い。
大西冠人・警務課長は「容疑者が死亡したことは残念だが、警察官の拳銃の使用は適法かつ適正な職務執行であったと判断している」とコメントした。



