遺族が高校や運航団体の関係者11人を刑事告訴
沖縄県名護市辺野古沖で3月に発生した小型船舶転覆事故で死亡した同志社国際高校2年の武石知華さん(17)の両親は7月30日、東京都内で記者会見し、高校の校長や引率教員、運航した「ヘリ基地反対協議会」の関係者ら計11人を業務上過失致死傷の疑いで刑事告訴したと明らかにした。告訴状は13日に中城海上保安部に受理された。
事故は3月16日に発生。生徒18人が乗った小型船2隻が転覆し、知華さんと船長が死亡、生徒と乗組員の計14人が重軽傷を負った。船長については国土交通省が5月に海上運送法違反容疑で中城海上保安部に刑事告発している。
父親「船長一人の責任ではない」
父親は会見で「死亡した船長一人の責任で終わらせないため、今回の告訴に踏み切った」と説明。高校側について「きちんと下見をして危険性を踏まえた計画を練り、引率教員が船に同乗していれば事故は起こらなかった」と指摘。運航団体については「あの船に修学旅行生を乗せることが適切だったのか。安全面を検証する人がいなかったのではないか」と話した。
また、事故直後に事実と異なる内容の記事が報道されたことにも言及。母親は「抗議活動に参加していたとか、(知華さんが)誹謗中傷を浴びた」と説明。父親は心ないコメントが多数寄せられていたのを見たとし、「こういう活動に参加していたわけではないし、誤解を正していきたい」と語った。
第三者委員会の報告書を31日に公表
学校法人同志社は30日、事故後に設けた第三者委員会の調査報告書を31日に公表すると発表。委員会は3人の弁護士で構成され、高校の管理体制に不備がなかったかなどを調べていた。同日に記者会見も開く予定。
両親は事故後、投稿サイト「note」で心境を発信。母親は会見で「なぜ知華が死ななければならなかったのか。二度と事故が起こらないように発信している」と語った。知華さんは「学校が大好きなとてもいい子だった」といい、仏壇に向けて「絶対つぎも家族になろうね」と声をかけているという。



