配備から25年が経過した大分県警唯一の警備艇「ゆふ」が昨年春に故障し、運用再開のめどが立っていないことが県警への取材で分かった。修理費は数千万円かかる見通しで、県警は予算要求の準備をしており、警備艇が使えるようになるまで、引き続き巡視船などを保有する海上保安庁と連携して対応するとしている。
警備艇「ゆふ」の概要とこれまでの活動
ゆふは県警地域課が管理する全長12・7メートル、重さ10トン、定員14人の警備艇。これまで沿岸部を中心とした警ら活動や行方不明者の捜索などを行ってきた。2024年に大分県で天皇皇后両陛下が出席されて開催された「第43回全国豊かな海づくり大会」では、海上での警戒に当たった。
故障の内容と現在の状況
ゆふはエンジンと船の前進や後進を操作するリモコン装置が故障し、現在は国東市武蔵町に陸揚げされており、1年以上運用できていない。故障によって支障が出ているかどうかについて、県警は「これまで行ってきた活動を実施できないという実情はあるが、海上保安庁などとも連携を図るなどして対応している」としている。
修理費と今後の見通し
県警によると、国の全額負担で警備艇を更新する基準年数は30年。ゆふは26年目で基準に届いていないため、数千万円に上る修理費は国と県で半分ずつ負担することになり、現段階では修理や運用再開の時期は未定だという。
県警地域課の茅野敏光次席は「今、ゆふの修理に向けて予算要求の準備をしている。一日も早く稼働できるように努力していく」と話した。



