英国、カナダ、オーストラリアの3か国は21日、2024年にパレスチナ自治区ガザ地区で人道支援団体の職員7人が死亡した攻撃について、イスラエル軍が捜査を打ち切る決定を下したことを「恥ずべき行為」として非難した。
事件の概要と犠牲者
亡くなったのは米国の慈善団体「ワールド・セントラル・キッチン(WCK)」の職員で、英国人3人、米国とカナダの二重国籍者、ポーランド人、オーストラリア人、パレスチナ人がそれぞれ1人ずつとなっている。食料支援物資の搬出を監視した後、乗っていた車列がドローン攻撃を受けた。
イスラエル軍は当時、この事件を「悲劇的な誤り」としていた。
3か国の非難とイスラエルの対応
3か国は共同声明で「事件発生からの2年間、われわれはイスラエルに対して事件を迅速かつ徹底的に検証し、責任者を処罰するよう求めてきた」と表明。その上で「イスラエル国防軍(IDF)が8月19日、詳しい説明もないまま本件の刑事捜査を行わないと発表したことは恥ずべきことだ」と批判した。
また声明は、「世界が支援者の勇気と犠牲を称える『世界人道デー』にこの決定を発表したことは、極めて悪質だ」と付け加えた。
イスラエル軍は19日、指揮系統の様々なレベルで一連の過失があったことを認めたものの、予備調査では刑事上の不正行為を疑う「合理的な疑い」はないと結論付けた。
イスラエル外務省は21日、X(旧ツイッター)に「痛ましい状況下で非情にも命を落としたワールド・セントラル・キッチンの支援職員7人の遺族に哀悼の意を表する」と投稿。刑事捜査を行わない決定については「厳格な専門的・法的考慮に基づき、イスラエルの独立した軍検察当局によって下された」と説明している。



