NYでイスラエル首相抗議デモ、サランドンさんら100人拘束
NYでイスラエル首相抗議デモ、サランドンさんら100人拘束

米ニューヨークの国連本部前でイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相に対する抗議デモが行われ、米俳優のスーザン・サランドンさん(79)やハンナ・アインビンダーさん(31)を含む約100人が拘束された。

サランドンさんらが連行される様子をAFPが撮影

AFPの映像には、サランドンさんが手錠をかけられ、警察官に連行される様子が映っている。

米紙ニューヨーク・ポストによると、反シオニズムを掲げるユダヤ系団体「平和のためのユダヤ人の声」が主催した同デモにおいて、アインビンダーさんも拘束され、連行された。

「軍事支援をやめろ」「ジェノサイドを終わらせろ」

デモの参加者らは「イスラエルへの軍事支援をやめろ」「ジェノサイド(集団殺害)を終わらせろ」などと書かれた横断幕を掲げた。

ニューヨーク市警の担当者は、「無許可デモ」によって交差点が封鎖されているとの通報を受けて、警官が出動したと説明。担当者は「警察官が参加者に退去するよう警告したが、交差点の占拠を継続したため、退去勧告に従わなかった複数の人物を拘束した」と述べた。具体的な逮捕人数については明らかにしなかった。

主催団体が100人以上の拘束を発表

一方、平和のためのユダヤ人の声はX(旧ツイッター)で、100人以上が拘束されたと発表。「400人以上が国連本部前で集団座り込みを行い、ジェノサイドと米国によるイスラエル軍事支援の停止を訴えた」「戦争犯罪人(ネタニヤフ氏)に発言の場が与えられ、米政府が戦争に巨額の資金を投じるのを黙って見ているつもりはない」と主張した。

ネタニヤフ首相が英仏を批判

ネタニヤフ氏は24日、国連総会一般討論で演説し、イスラエルの歴史的なパートナー国でありながら近年批判を強めている英国とフランスも攻撃した。「彼らはイスラエルを、小国イスラエルを『植民地主義』だと批判している。どの口が私たちを責めているのか。その中には英国人やフランス人が含まれている。あきれたことに、その言葉(植民地主義)を生み出した張本人ではないか」と指摘した。

サランドンさんのこれまでの活動

サランドンさんは、パレスチナ自治区ガザ地区でのイスラエルの軍事作戦に対する抗議に積極的に関与してきたことで知られる。

今月には、ベネチア国際映画祭で記者団に対し、自身の率直な主張が原因で仕事を干されていると明かした。「私を起用しないよう指示している芸能事務所が存在するため、最近も映画の仕事を失った。だがそれが(業界の)権力構造というものだ」と語った。

さらに、「現状把握や世論の面では変化が起きていると思う。しかし、映画業界ではいまだにシオニスト(イスラエル支持派)が非常に強い立場を占めており、彼らは私に対する警戒心を緩めていない」「だけど私は家族、そして仲間を見つけた。だから大丈夫だ」と付け加えた。