大阪地裁は17日、出産した乳児2人の遺体を自宅や職場に遺棄したとして死体遺棄の罪に問われた母親(35)の判決公判で、拘禁刑2年6カ月、執行猶予3年(求刑拘禁刑2年6カ月)を言い渡した。
2度の出産と遺棄の経緯
起訴状などによると、母親は2023年と今年初めの2度、出産したが、子どもはいずれも生後間もなく死亡した。最初の子を今年5月まで、次の子を今年4月まで、大阪市北区の勤務先事務所と自宅マンションにそれぞれ遺棄したとされる。
母親は事件当時は風俗店従業員だった。
公判での主張
子どもの父親が誰なのかはわからないといい、公判で「一番つらかったことは」と弁護人に問われ、「誰にも妊娠、出産を言えなかったことです」と述べていた。
検察側はこれまでの公判で、2度遺棄したことについて「同様の手口で同種の犯行を重ねる事態に至っており、その意思決定は強く非難されるべきだ」と指摘していた。
弁護側は「一定の落ち度はあったものの、孤立無援のなかでの2度の出産は想像を絶する。2人の埋葬手続きもとっており、これ以上の苦痛はいらない」と執行猶予つきの判決を求めていた。



