終戦の直前に東京都八王子市のトンネルで列車が米軍機に銃撃され多数の犠牲者が出て、5日で81年を迎えた。現場近くにある高尾梅の郷まちの広場管理棟でこの日、「慰霊の集い」が開かれ、被害者や遺族、地元の住民ら80人余りが犠牲者の冥福と平和を祈った。
81年前の銃撃事件
終戦10日前の1945年8月5日、国鉄(現JR)中央線の浅川駅(現・高尾駅)から甲府方面に走行中だった列車が、米軍戦闘機の機銃掃射を受けた。集いは、市民団体「いのはなトンネル列車銃撃遭難者慰霊の会」が毎年開催しており、参加者は現場近くの犠牲者名を刻んだ慰霊碑に献花した。
生存者と遺族の思い
当時小学4年生で疎開先に向かう途中、命からがら生き延びた榎本久子さん(90)=羽村市=は3年前から参加しており、「私みたいな惨めな思いはさせたくない。戦争はすぐにやめてほしい」と話した。遺族会長で、姉を亡くした黒柳美恵子さん(94)=大田区=は昨今の世界情勢に触れ、「戦争がなければ、死ぬことはなかった。戦争の悲惨さと平和の意味を伝えていきたい」と語った。
東京学芸大付属小金井中1年の生徒らが黒柳さんから話を聞く場面もあった。



