シジミ漁場に大人用おむつ大量投棄、60歳代の男を書類送検…漁協「甚大な風評被害に」
シジミ漁場におむつ大量投棄、60歳代の男を書類送検

小川原湖に流れ込む青森県東北町の土場川などで5月、使用済みの大人用おむつが入ったゴミ袋を大量に不法投棄したとして、県警が25日、60歳代の男を廃棄物処理法違反容疑で青森地検へ書類送検したことが、捜査関係者への取材でわかった。

男は「少しでも楽がしたかった」と供述

捜査関係者によると、男は5月4日から6日にかけて、県内の福祉関連施設から出た使用済みのおむつ計約600枚が入ったゴミ袋を、複数回にわたって土場川など県内の4か所に投棄した疑い。男は福祉関連施設から出たゴミを処理施設に捨てるよう依頼を受けていたという。

男は「少しでも楽がしたかった」という趣旨の供述をし、容疑を認めている。

漁協組合員が発見、河口付近で回収

小川原湖漁業協同組合によると、土場川に投棄されたおむつは同月6日午前6時ごろ、組合員が寺沢橋近くで発見した。おむつでいっぱいになったゴミ袋が15袋ほど浮いていたといい、通報を受けた県が河口から約200メートル上流の地点で回収した。

鶴ヶ崎信宏組合長は「あと少し発見が遅れていたら、湖に流入して甚大な風評被害が出ていたかもしれない。(流入を)ギリギリ防げたのが不幸中の幸い」と話す。

シジミ漁場への影響懸念、苦情の電話も

小川原湖は、シジミとワカサギの漁場として全国的に知られている。投棄事件の後、同漁協には「小川原のシジミは食べたくない」などの苦情の電話が複数件あったといい、鶴ヶ崎組合長は「自治体や漁協が湖の水質向上に努めている中での事件なので、強い憤りを感じている」と述べた。

東北町によると、施設などから出た使用済みおむつは、事業系一般廃棄物に分類され、清掃センターなどの処理施設に持ち込んで処分する必要がある。