「売春も犯罪もお金になれば同じ」22歳で闇バイトに走った伝説のかけ子の生い立ちとルフィグループの全容
「売春も犯罪もお金になれば同じ」22歳で闇バイトに走った伝説のかけ子

22歳の「伝説のかけ子」が闇バイトに走った理由

ノンフィクションライターの栗田シメイ氏は、詐欺集団「ルフィグループ」の実態を長年にわたって取材してきた。その中で、22歳で闇バイトに応募し、グループ内で「伝説のかけ子」と呼ばれるまでになった山田(仮名)という女性の存在が浮かび上がる。彼女は獄中で自らの生い立ちとグループの内幕を綴ったという。

栗田氏によれば、山田は「売春も犯罪もお金になれば同じ」という考えを持ち、深い劣等感を抱えていた。過去のつらい境遇を、かけ子としての実績で昇華させたとみられる。

犯罪意識の希薄さと短絡的な動機

栗田氏は、詐欺集団の他のメンバーも山田と似たような動機から闇バイトに応募していたと指摘する。「犯罪の意識が希薄」という点で共通しており、ギャンブルで消費者金融に20万~30万円の借金を抱えていたり、ホストにハマって数百万円の売掛金が残っていたりと、遊興費が嵩んだことが応募のきっかけになるケースが散見されるという。「そんな安易に一線を越えてしまうのかと、拍子抜けしてしまうほど短絡的だった」と栗田氏は語る。

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一方で、山田のように深い劣等感を抱えていたメンバーもいた。栗田氏は「過去のつらい境遇を、かけ子として実績を上げることで昇華させていた」と分析する。一般の会社や学校でも、自らがのし上がるために手段を選ばない人が一定数いるように、山田も周囲の評価に過敏で環境に過剰に適応するタイプだったという。

トップは「人心掌握やマインドコントロールの天才」

栗田氏は著書の中で、「暴力や恐怖、待遇の良さだけで組織運営が行われていたなら、ここまで巨大化しなかっただろう」と述べている。グループの周辺取材では、トップの渡邉について「人心掌握やマインドコントロールの天才だった」と証言する声が複数あったという。渡邉は、メンバーのコンプレックスを刺激し、飴と鞭を使い分けることで人を動かす術を熟知していたとされる。

報道では、組織内で暴力やいじめを通じて発破をかけ、個人情報や家族を盾に脅す恐怖政治で統制されていた印象が強いが、栗田氏の取材では、特に中枢の幹部に関しては妄信的かつ自発的に詐欺に精を出す者も少なくなかったという。「そこがルフィ一味がここまで巨大化した本質だと見ている」と栗田氏は強調する。

「1日2億円近くをカジノに注ぎ込む元締めの生活」

ルフィグループの元締めは、1日2億円近くをカジノに注ぎ込むなど、贅沢な生活を送っていたとされる。こうした資金は詐欺被害者から搾取したものであり、グループの巨大化と凶悪化の背景には、金銭への執着と犯罪意識の欠如があった。

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