東京・葛飾区は、サッカー・J1の基準を満たす23区初の球技専用スタジアムの整備計画について、サッカー漫画「キャプテン翼」の世界観を施設に取り入れる方針を決めた。作者の高橋陽一さんが同区出身であることを生かし、キャプテン翼のミュージアムを併設する案も上がっている。
検討委員会が方向性を決定
区の検討委員会は9月の第3回会合で、スタジアムの「あるべき姿」として、キャプテン翼のブランド力を生かし、国内外から人を呼び込む方向性を定めた。10月1日の第4回会合では、キャプテン翼関連の知的財産の権利を管理する「TSUBASA」の岩本義弘社長から意見を聞く機会を設けた。
作品の世界観を取り入れることについて、岩本社長は「特に海外で熱狂的な人気のキャプテン翼を葛飾のスタジアムで活用してほしい」と応じ、賛同する意向を示した。検討委の上林功委員長(日本女子体育大教授)は「(TSUBASAの)協力を確約できたことは大きな一歩」と喜び、「世界的に知名度の高いスポーツ漫画は貴重で、国際交流から街づくりまで幅広く生かせるコンテンツだ」と話した。
建設予定地と今後のスケジュール
スタジアムの建設予定地は、区が2024年に取得した、JR新小岩駅近くの区東新小岩運動場(約6万8000平方メートル)だ。J1の試合を開催するには、球技専用、収容人数1万5000人以上、天然芝、観客席が屋根で覆われている――などの基準を満たす施設を建設する必要がある。
検討委が来年3月までにまとめるスタジアムの構想を基に、区は4月以降、実際に建設を担う事業者を公募し、選定する方針。完成は32~35年度を目指している。関係者によると、敷地内にキャプテン翼のミュージアムを建設する案も出ている。