「喧嘩だんじり」豪快にぶつけ合い…兵庫の秋祭りで熱気、柱が折れても押し合い
「喧嘩だんじり」豪快にぶつけ合い…兵庫の秋祭りで熱気

秋晴れに恵まれた3連休中日の11日、兵庫県の但馬、丹波地域では各地で秋祭りが営まれ、会場は熱気に包まれた。大勢の観客が見守る中、だんじりをぶつけて練り合う氏子らの姿が見られた。

「喧嘩だんじり」で柱が折れるほどの激しい練り合い

豊岡市出石町では、出石城下町の秋祭り「出石だんじり祭り」が行われた。「喧嘩だんじり」の愛称で知られ、氏子らが10基のだんじりを豪快にぶつけ合った。

城下町やその周辺の諸杉、石部、伊福部の3神社の行事で、江戸中期から続くとされる。だんじりをぶつけ合う「練り合い」は昭和50年代まで城下町各所で行われたが、今は大手前広場に集約して実施している。

中央に4本の木柱を立ててしめ縄や御幣で飾り付けただんじりを地区ごとに準備し、氏子らが担いで同広場へ。だんじりを持ち上げて気勢を上げた後、担ぎ棒で相手の柱を狙って1対1で対戦した。

最も大きなだんじりは長さが約17メートルに及び、担ぎ手も100人以上。ホイッスルや太鼓が響く中、柱が折れた後も押し合いが続き、迫力ある勝負で観客らを沸かせた。

だんじりの担ぎ手として初参加した市立出石中1年の男子生徒(12)は「ぶつけ合う時には怖さもあったが、楽しかった」と満足そうに話した。

竹田秋祭りで屋台を頭上に担ぎ上げる「さし上げ」

朝来市和田山町の「竹田秋祭り」は本宮を迎え、法被姿の担ぎ手たちが大小20の屋台を引いて竹田城跡の城下町を練り歩いた。市立竹田小の運動場では、見物客の前で屋台を頭上に担ぎ上げる「さし上げ」も繰り広げられた。

幕末に始まったと伝えられる。屋台は町中を巡回した後、竹田小に勢ぞろいし、和太鼓と「よいさー、よいさー、よいさっさー」の掛け声とともに運動場内を激しく行き来した。さし上げでは、担ぎ手全員が息を合わせて頭上高くに担ぎ上げ、見物客から盛んに拍手を浴びていた。

丹波竹田祭で豪華な神輿が勇壮に練り込む

丹波市市島町中竹田の一宮神社では、「丹波竹田祭」の本宮が営まれた。五穀豊穣や無病息災を願って地元の六つの神社の神輿6基が勇壮に練り込んだ。

祭りは470年以上続くと伝わる。金色の社や鈴などで豪華に飾られた神輿は、担ぐ棒の長さが10メートル以上、重さは1・5~2トンに及ぶという。この日朝からそれぞれの地元を練った後、一宮神社に向かった。

迎え太鼓が響く中、1基あたり50~80人の氏子らが「よいさー」の掛け声で担ぎ上げ、順番に宮入りを果たした。境内で全員が息を合わせて横に跳びはね、神輿を左右に振る動きは迫力があり、盛り上がりは最高潮に。見物客らは拍手を送り、写真撮影していた。

三木市から帰省して参加した団体職員(36)は「神輿は重いけれど担ぎがいがあって楽しい。祭りで地域を盛り上げたい」と話した。