出雲大社周辺の糸あやつり人形、周南市の保存会指導で復活「不思議な縁」
出雲の糸あやつり人形、周南の保存会指導で復活

山口県周南市の県指定無形民俗文化財「安田の糸あやつり人形芝居」を守る保存会「三丘三和会」が、出雲大社周辺で途絶えていた糸あやつり人形の復活を指導した。会長の片川久美子さん(78)は「不思議な縁」と振り返る。

結成80年、記念誌に感謝の思い

三丘三和会は、江戸時代末期に阿波国(徳島)の商人から伝わったとされる安田の糸あやつり人形芝居を、戦争などで一時途絶えた後、地元有志が再興して1946年に結成。今年で結成80年を迎え、7月に記念誌を発行した。5代目会長の片川さんは記念誌に「途絶えさせずにつなげてくださった先輩方に感謝の念がわき上がるばかり」と思いをつづった。

出雲での復活劇

片川さんは「出雲のあやつり人形を復活させたのが、一番大きな仕事だったかな」と話す。出雲大社周辺の芝居小屋で見られた糸あやつり人形は、三丘三和会の指導で見事に復活を果たした。片川さんは自身の経験を踏まえ、「サークル活動などに取り組みたい」と考えて公民館を訪れた際、偶然三丘三和会の練習に出会い、参加したことがきっかけだったという。

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伝統の継承と発展

安田の糸あやつり人形は、背丈50センチほどの人形を1人の操り手が5本の糸で巧みに操り、人形浄瑠璃のように語りと三味線で舞台を作り上げる。片川さんは2014年に5代目会長に就任し、散逸していた記録や資料を集約し、人形や舞台の構造も記録。また、光市の島田人形浄瑠璃芝居など近隣の芸能団体との共同公演を企画し、切磋琢磨する環境作りにも取り組んだ。現在では地元の小学校や高校の授業にも取り入れられ、伝統が守り続けられている。

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