昭和歌謡界の大スター、美空ひばりさんが宣伝活動での来訪を直前でキャンセルしたことを謝罪する直筆の手紙が福島県いわき市で見つかり、同市の屋外観光スポット「雲雀乃苑(ひばりのその)」で12日、手紙の複製が公開された。
直筆の手紙は1987年、当時の市長宛て
この手紙は、同市の塩屋埼(しおやさき)灯台が舞台のひばりさんのヒット曲「みだれ髪」が発表される直前の1987年11月、当時の市長に宛てたもので市が保管していた。手紙はB5判の便箋で4枚。約束を果たせなかった訪問を切望する気持ちや悔しさを当時の中田武雄市長(故人)に訴えている。
式典で坂本冬美さんが「みだれ髪」を披露
12日は、ひばりさんの銅像やみだれ髪の歌碑がある「雲雀乃苑」で公開を記念する式典が行われた。荒波が見える会場に、歌手の坂本冬美さんが、ひばりさんがかつて着用した白い帯を締めて登場。みだれ髪を感情を込めて歌いきり、集まった観客から大きな拍手を浴びた。
みだれ髪は音域が広く難しいとされる。その名曲を舞台となった地で歌うことは坂本さんにとっても重圧があり、この日に備えてひばりさんの墓参りをして、「見守ってください」と手を合わせたという。「半音下げて歌ったが、途中で息切れしそうになった」と振り返った。
カップリング曲やAI美空ひばりの楽曲も披露
式典ではそのほか、みだれ髪とのカップリング曲だった「塩屋崎」を“美空ひばり博士”として知られる梅谷心愛さんが歌った。また、NHKの「AI美空ひばり」で発表された「あれから」を歌い継いでいる11歳の西山琳久さんが披露するなど、歌や踊りでひばりさんをしのんだ。司会は徳光和夫さんが務めた。