福岡市東区の海の中道大橋で2006年、3児が犠牲になった飲酒運転事故から25日で20年となるのを前に、3児の母親の大沼かおりさんが21日、福岡市内で報道各社の取材に応じた。
「生かされた」と問い続けた20年
大沼さんは「『どうして自分は生かされたのかな』と問い続けた20年間だった」と振り返り、昨年から始めた講演活動について「紘彬、倫彬、紗彬がこの地上に確かに生まれて、幸せに暮らしていたこと、命の尊さを一番に伝えたい」と語った。瞳を潤ませながら、事故から20年を振り返った。
講演依頼が相次ぎ、感謝の気持ち
大沼さんは講演の依頼が相次いでいるとし、「20年たっても悲しんでくれる人たちがいることには、すごく感謝している」と述べた。25日には飲酒運転撲滅県民大会に出席し、メッセージを発信する予定だが、「本当はこの日は公の場で話せる気持ちではない。求められているのなら、『お母さん少し頑張るね』という気持ち」と打ち明けた。
法改正には前向きな見方
「危険運転」の適用要件にアルコール濃度などの数値基準を新設した改正自動車運転死傷行為処罰法が7月に施行されたことについては「飲酒運転の意識が大きく変わる一歩で、前向きに捉えている」と話した。



