静岡県牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で、河本千奈ちゃん(当時3)が送迎バスの車内に取り残され、熱射病で亡くなった事件から5日で4年になる。命日を前に父親(42)が4日、静岡市内で報道各社の取材に応じ、「毎日、千奈のことを考えている。ただ生きていて欲しかった」と思いを語った。
「千奈が生きた年月よりも長くなった」
父親は初めに、「事件から4年が経過し、千奈が生きた年月よりも長くなった。風化させたくないという気持ちで、この場に来た」と話した。
出社前や帰宅時には遺影に手を合わせ、「助けてあげられなくてごめんなさい」と声をかけるという。夏の時期、高温になった車に乗り込むと、「この中で5時間放置されたんだなとすごく強く感じる」と述べた。
「バスの中でカギを閉められて閉じ込められ、苦しい環境で3歳のありとあらゆる知恵を振り絞って、服を脱いだり麦茶を飲み干したり一生懸命やったんだなって。胸に突き刺さるものがある」と語った。
次女は4歳に「お姉ちゃん」と呼びかける
次女は今年6月に4歳になった。しぐさや笑い方が千奈ちゃんと重なるという。遺影に毎日手を合わせ、「お姉ちゃん」と呼びかけることもあるといい、「全てを理解しているわけではないが、普通とは違うとわかりはじめたのかなと感じる」と話した。
運営法人への損害賠償請求はいまも係争中
園は事件の翌月から保育を再開。遺族は運営法人らを相手に25年1月、損害賠償請求を起こし、いまも係争中だ。父親は「娘を殺された側からすればやっぱり憎い」と打ち明けた。
また、事件当時の理事長兼園…この記事は有料記事です。残り463文字



