天皇、皇后両陛下が7月の熊本地震の被災者を見舞うため、29日に日帰りで熊本県を訪れることになった。25日午前の閣議で決まった。2016年の熊本地震の発生後、現地では水害や余震など災害が続き、傷が癒えないままの被災者らも多い。
訪問の日程とルート
両陛下は羽田発の特別機で熊本空港へ。到着後、自衛隊のヘリを利用し、被害の大きかった八代市、氷川町、宇城市を回り、被災状況を視察し、被災者を見舞う。天候が悪い場合は30日に延期するという。
訪問実現までの経緯
両陛下の訪問はもともと、2016年の熊本地震から10年にあたり、9月下旬に1泊2日の日程で検討されていた。しかし、今年7月に最大震度7の地震が発生。被災者を案じ、地元の負担にならない時期に見舞いたいという両陛下の意向を踏まえ、宮内庁が方針を変更し、関係機関と改めて調整を進めた。
同庁関係者によると、両陛下は今回の地震発生直後から被災状況を気にかけ、甚大な被害に心を痛めていたという。地震発生翌日の7月29日には、8月に予定していた須崎御用邸(静岡県)での静養取りやめを公表。8月3日には、側近を通じて、同県の木村敬知事に天皇ご一家のお見舞いの気持ちを伝えた。