27日に行われたアジア大会女子やり投げで、中国の厳子怡選手(18)が1投目に70メートル46を投げ、金メダルを獲得しました。この記録は従来の大会記録を4メートル以上上回るものでした。
1投で勝負を決める
厳子怡選手はトップバッターで登場し、スピードに乗った助走から鋭くやりを飛ばしました。その1投で70メートルを超え、観衆を驚かせました。その後は一度も投げることなく、2位の北口榛花選手(JAL)に大差をつけて優勝しました。
本人も「最初の2投を投げるつもりだったが、あんな距離まで届くと思わなかった」と驚きを語っています。
北口とのライバル対決
厳子怡選手が頭角を現したのは、北口選手がパリ五輪で金メダルを獲得した2024年です。15歳でU20世界新記録の64メートル28をマークし、U20世界選手権で金メダルを獲得しました。今年5月には世界歴代2位の71メートル74を投げ、世界記録にあと54センチまで迫りました。
今月上旬の世界アルティメット選手権では北口選手に敗れましたが、今回のアジア大会で雪辱を果たしました。次の目標について「私の願いはシンプル。1位になること」と語っています。
北口選手は表彰式後、男子ハンマー投げ五輪金メダリストの室伏広治さんから「いいライバルが出てきたことは、すごくプラスだよ」と言われたといいます。年の差10歳のライバル対決は、互いのさらなる成長を促していきそうです。