皇位継承解説の子ども向け企画、BPOで議論「もう一段の配慮があっても」
皇位継承解説の子ども向け企画、BPOで議論

政治・経済や社会問題などをテーマにしたトークバラエティ番組で、子役の小学生7人に皇位継承について解説した企画をめぐり、放送倫理・番組向上機構(BPO)の青少年委員会で議論が交わされた。

視聴者からは「子どもに対して皇位継承にまつわる偏った見解を一方的に語った」との批判が寄せられた。これに対し、担当委員は、子どもたちへの解説部分だけでなく、番組全体を通して視聴すると、過去に女性天皇が存在した史実などにも触れ、皇室典範の改正をめぐってさまざまな意見があることが伝わる構成になっていたと報告した。

両論併記を求める声も

また、子どもたちへの解説を受け、スタジオでは別の出演者が「女性天皇や女系天皇の是非について両論併記すべきだった」とコメントしていたことにも言及。担当委員は、この発言について「批判に見せかけて実際には、政治的公平性を担保する役割を担っていたと受け止めた」と評価した。

一方、子どもたちに偏った見解を教え込んだとの批判については、出演した小学生が一般の児童ではなく子役であることを番組内で明かしていた点を考慮し、「看過できない問題とまでは言えない」としながらも、「懸念する意見が多く寄せられたことから、もう一段の配慮があってもよかったと思う」との見方を示した。

委員からは異なる見方も

別の委員は「私はそれほど過大に言いすぎているようには思えなかった」との感想を述べた上で、スタジオでは出演者同士が互いに批判し合っていたことから、「司会者がうまくまとめられればよかったかなとは思った」と指摘した。

今回の議論では、子どもに皇位継承という社会的なテーマを伝える際の配慮が問われる一方、番組全体では異なる立場の意見も示されていたことを評価する声が上がった。