便利屋や探偵業には、一般には想像もつかないような“とんでもない依頼”が日常的に舞い込むという。起業家でドリームプランナー代表取締役の繁田薫氏(カオルさん)は、自身がかつて探偵社で働いていた経験をもとに、その実態を語った。
テレビ番組がきっかけで探偵の世界へ
繁田氏は「思い立ったらやってみる人間」と自己分析する。ある日、テレビで「探偵が盗聴器を見つける」という番組を視聴し、「これなら自分にもできそうだ」と感じたという。未経験ながらも自らホームページを作り集客を試みたが、さすがに独学では限界があると判断。片っ端から探偵社の門を叩き、縁あってある探偵社で働くことになった。
守秘義務のため詳細は明かせないが、探偵社では実に多様な依頼を経験したという。その中でも特に印象的だったのが、「昔の恋人を探してほしい」という依頼だ。
北海道を駆け巡った恋人大捜索
依頼人は広島県在住の男性。彼がかつて交際していた恋人は、生まれ故郷である北海道の某市に住んでいた。早速、繁田氏は北海道に飛び、元恋人の実家を訪ねたが、その家は区画整理などの影響で既に存在しなかった。
そこで、タクシーの運転手に聞き込みを行うなどして情報を集めた結果、恋人が札幌に引っ越したことが判明。その後は「片っ端から電話をかけて探すしかない」という地道な作業を続け、最終的に依頼人の元へ連絡先を届けることに成功したという。
「指定したホテルに泊まってほしい」という奇妙な依頼
探偵社には他にも、「指定したホテルに泊まってほしい」といった依頼もあった。これは、依頼人が特定のホテルに宿泊しているかどうかを確認してほしいというもの。理由は様々だが、浮気調査や身元確認など、依頼人の事情は千差万別だ。
繁田氏は「便利屋・探偵の仕事は、人の人生の裏側に触れることが多く、時に感動的であり、時に驚愕するような依頼が絶えない」と振り返る。こうしたエピソードは、一般人には決して見えない職業の一面を垣間見せてくれる。



